週末まったりアートプロジェクト (SMAP)

30代社会人が、プロジェクトとして週末のアート活動を充実させる記録。絵画教室、アートイベント、美術館などの展示、おすすめの本などの情報を紹介します。日々の活動を報告していきます。

週末まったりアートプロジェクト

【本】巨匠に学ぶ構図の基本(視覚デザイン研究所)

先日レビューした「巨匠に学ぶ配色の基本」のシリーズであるこちらを読み終えました。

巨匠に学ぶ構図の基本―名画はなぜ名画なのか? (リトルキュレーターシリーズ)

巨匠に学ぶ構図の基本―名画はなぜ名画なのか? (リトルキュレーターシリーズ)

 

私の感覚だと、配色よりも構図の方がより絵画制作に深入りしている感があるような。実際、構図の方がちょっと考えながら時間を掛けて読んだ気がします。Amazonではこちらの構図の方が多くレビューされているんですね。

改めて読み返してみると、配色よりも更にわかりにくいところを丁寧に解説してくれていると思います。
例えば、絵の主役を生かすための余白人物の視線の工夫。主役の周りには領地を広くとることで、主役の存在感が際立つ。また、主役の後ろの空間が空いているのと前が空いているのでは印象がだいぶ違うことも知りました。
私の好きなモディリアーニの絵も数回出てきて嬉しかったです。モディリアーニの描く人が首を傾けているとき、その後ろには直線があるんですよね。これは、直線を入れていることによって主役が首をかしげていること(曲線)を目立たせてる、ということなんだそうです。こういうところも、後ろに直線がないバージョンの絵をちゃんと作って比較してくれているのでわかりやすい。

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上の写真は、以前ワシントンDCのナショナル・ギャラリーで私が出会ったモディリアーニの絵です。改めて見てみると…おお!確かに人物の後ろに直線があります!これで人物のふんわりとした曲線(なで肩だったり、ふっくらした感じ)が際立っているというわけなんですねぇ~。なるほど。

 

この本を読み終えて、見る人の視線をどこに向けさせるかは、画家が決めているんだなと実感しましたし、自分が描く時もどこに目を向けて欲しいのかを考えて構図を決める必要があるとわかりました。
そしてその目立たせ方は、やっぱりコントラストをつけることなんですね。これはノンデザイナーズ・デザインブックで読んだ、デザインの話と同じ!やはり絵とデザインで相通ずるものはあるんですね。

このシリーズの嬉しいところは、名画との新たな出会いを楽しみながら配色や構図など絵を描く時の技法を学べることです。知識のある方には今更という感じかもしれませんが、本格的に絵を学んだことのない私にとっては、これから出会う絵を見る時の楽しみも増えて嬉しい限りです。

 

 関連の過去記事です。

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